
前回の記事で言っておりまして、温泉行きたくなりまして、
愛媛県は今治市「鈍川温泉」行きました。
伊予三湯にも数えられる、由緒正しく歴史の深い温泉「鈍川温泉」
・・・昔、物心付くかつかないかの頃に家族だったか?祖父母だったか?
父と父の会社の人達?と来た事があるはずなのですが、
あんまり記憶が無い・・・シノハラさんおよそ30年以上ぶりの来訪。
当時宿泊したホテルに何故が孔雀が居たのだけははっきり覚えています。
雉(雄)じゃないですよ、孔雀ですよ。
お湯は「道後勝りのお湯が出る」と言われているようですが、
なるほど、質感は道後の湯なのですが、
そこにさらにトロみが加わった感じで良かったです。
まぁ、同じ高縄山の麓から湧き出る温泉ですから、
根っこは同じなのかもしれませんね。
んで、この鈍川温泉、渓谷を縫うように、
山中に昭和ながらのホテルが立ち並んでいるのですが・・・
・・・良い・・・何が良いかって、こう、何と言うか、
許されざる男女の逃避行先・・・的な・・・・
〜シノハラ愛の劇場〜(唐突だなおい
出演
お嬢様・・・とある財閥の令嬢
ジロー・・・とある財閥の屋敷の書生
いずれの帝の御世であったか・・・・
ジロー 「お嬢様!お待ち下さい!!」
お嬢様 「止めないで!ジロー!!」
ジロー 「旦那様と奥様が心配しておられます!どうかお屋敷にお帰り下さい!」
お嬢様 「嫌よ!あんな親同士が勝手に決めた人と結婚しなければならないのなら、
私もう二度とあの屋敷の敷居はまたがない!」
ジロー 「お嬢様・・・そんな無茶な・・・」
「どうかお気を鎮めて、ちゃんとお話すれば・・・」
お嬢様 「無駄よ!そんなこと!今までだって、
お父様やお母様が私の言う事に耳を傾けてくださった事なんて一度も無かった!」
「二人にとって大切なのは財閥の未来!私はその為の道具なのだわ!」
ジロー 「そんな、いけません、お二人はお嬢様の行く末を思えばこそ・・・」
お嬢様 「ジロー!あなたもあの二人の味方するの!?情けないと思わないの!?」
「自分を押し殺して、一生体よく従って、そうやって死んでいく・・・」
「あなたは犬よ!あの二人の犬だわ!!」
ジロー 「(わんわん)お・・・お嬢様・・・」
お嬢様 「私・・・孤独だわ・・・だれも、何処にも味方が居ない・・・」
ジロー 「お嬢様・・・私が今もこうしてお側に居るではありませんか。」
お嬢様 「犬に用はないわ。」
ジロー 「犬なればこそ、お嬢様、何処までも付き従おうと言うものでもあります。」
お嬢様 「・・・そう、では申し付けるわ。」
「私、しばらく屋敷から離れて、独り色々考えたいの。」
「ジロー、あなた案内なさい。」
ジロー 「・・・と、言われましてもー・・・」
お嬢様 「・・・あなた、国はどちらでしたっけ?」
ジロー 「伊予でございます。」
お嬢様 「熟田津に船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな・・・」
「神代の頃から続く湯治場ね・・・決めたわ、そこまで案内して。」
ジロー 「・・・仰せのままに。」
夜の瀬戸内に白波立てる船・・・
二人は伊予の港町、今治は鈍川温泉郷、
良い感じにひなびた宿へとたどり着く。
お嬢様 「これは・・・また山深い場所にある温泉宿ね・・・」
ジロー 「道後は少々滞在費がかさ張りますので予算的に・・・」
お嬢様 「良いわ、気に入ったわ。私はしばらく此処に滞在します。」
「犬は犬らしく私に付き従うこと、裏切りは許されないわよ。」
アイキャッチ
二人が宿に滞在し始めてしばらくの事。
ジロー 「お嬢様、もういい加減お屋敷にお戻りになられては如何ですか。」
お嬢様 「裏切りは許さないと言ったわ。」
ジロー 「しかし、このままでは一向に埒が明きませぬ。」
「せめて旦那様、奥様にお手紙を出すなど・・・」
お嬢様 「くどいわね。私はもう帰る気なんて無いのよ。」
ジロー 「!お嬢様は『しばらく独りで考えたい』と仰ったから、
此処まで付き従って参りましたのに!」
お嬢様 「犬の口答えは許さないわ!」
ジロー 「(はふはふ!)」
お嬢様 「・・・これは最初から決めていた事でもあるの。」
「ジロー、あなたは私の味方だと、付き従うと言ったわよね。」
ジロー 「・・・」
お嬢様 「よくお聞き、ジロー。あなただって、もうあの屋敷には居場所なんて無いのよ。」
「両親はもうこんな放蕩娘、家には置いておけないでしょうし、縁談も破談。」
「このまま帰ったところでジロー、
あなたは私を勾引かした下賎な書生として巡査に引き渡されるのが落ちだわ。」
ジロー 「そんなー」
お嬢様 「だから、あなたに新しい言い付けを与えるわ。」
「私を連れて逃げなさい。」
ジロー 「はい、え?」
お嬢様 「私を連れて逃げるの、どこまでも。」
ジロー 「」
お嬢様 「犬の口答えは許さないといったわよね。」
ソーレチャカポコチャカポコ(暗転
・・・お互いの気持ちを知りつつも・・・
・・・それを確かめる術を知らぬ幼き二人・・・
・・・終ぞ結ばれぬ不器用な二人の逃避行・・・(BGM:メロディ・フェア

この鈍川渓谷の小鳥のさえずる中

そんなやり取りもあったとか無かったとか。
そんな感じの旅館が立ち並んでいます。(説明長いな!
鈍川温泉は、道後温泉からだと、奥道後に通じる道があるじゃないですか、
あれをずーっと真っ直ぐ行って石手川ダムを過ぎて、
トンネル抜けたらそこは玉川ダム。それをずーっと下って、
下りきって平地に出た交差点を右折すればすぐです。(地元民にしかわからない説明
行った事ない人は行ってみるといいです。
賑々しい道後とは違った味わいの静かな温泉街?で、愛の逃避行先候補に是非(コラ
そして、シノハラさん今治B級グルメ筆頭「焼豚卵飯」を
元祖と言われる「白楽天」へ食べにも行く。
時間はお昼13時も過ぎているのに、駐車場いっぱい、混雑。
話題になったのはもう何年か前でしたが、やっぱり人気あるんですねー。
混雑嫌だし、トラブル起こすのも嫌なので、
港の方に駐車して本屋でお買い物しながらお店に着いたのが14時過ぎでしたが、
それでもお客さんが出入りしていたから、
やっぱり相当流行ってるんだーって、感心しました。

最近は一朝一夕で無理矢理でっち上げた、
付け焼刃的な「B級グルメ」も多いですが、
これは正真正銘のB級グルメだと思います。そもそもまかないご飯。
所謂独身男性がよくやる「ラピュタ丼」の中華味って事ですかね。
まぁ、皆さんだいたい味の想像は付くと思います、まぁ不味い訳がないですよね。
そして決め手は「タレ」でしょうね。ここで、それぞれお店の個性も出るのでしょうね。
この「タレ」も「あまからスパイシー」って感じで、四国人に馴染み深い味。
四国人、九州人はあまからスパイシー好きですよねー。
中国地方の人ってどうなんだろう?(あまり馴染みがない、知り合いも居ない
あ、広島の人は「オタフクソース」の土地だから好きそう。
台湾の屋台料理も結構味付けはそう感じるのでシンパシー。ルーロー飯食べたい。
なんだろうな、家庭で手軽に出来る焼豚卵飯のタレ・・・
鰻のタレ?使ってみたら手軽で美味しいかなー?
それだと胡椒じゃなくって、山椒振り掛けたくなりますけどね。
まぁ、手軽な料理ですから、
皆さんもご家庭でそれぞれの焼豚卵飯試してみては如何でしょう?
多分誰が作っても美味い料理だこれ。
あと、この今治「白楽天」さんですが、
お一人様だとカウンター席があるので、
混んでいてもすぐ案内してもらえました。
そして、町の気取らない中華料理屋に欠かせない「漫画や雑誌」もあります。
ここ、シノハラさん的にポイント高いです。
横山光輝「徳川家康」が置いてあるセンスに脱帽。
もうちょっと距離が近かったら通いたい・・・。
そして、全体的にはハイカラモダンな内外装ですので、
女性でも気軽に立ち寄れる感じで良かったですよー。
皆さんも是非機会があれば立ち寄ってみては如何ですか?
混んでると思うけど。