
失われた伝説(ゆめ)を求めて・・・
きっといつかは君も出会うさ青い小鳥に・・・
遂にやってまいりました・・・
「鉄剣タロー」

かつて天竺と言い、アヴァロンと言い、バルハラと言い、エルドラドと言われた(嘘)
ここが鉄剣タロー・・・名前からしてもう他人じゃないよね。

遠く武蔵野の地でも巡り会えるうどん、そばの自動販売機、
全国津々浦々に見られる八幡神社や三島神社に勝るとも劣らぬ、
旅人を見守る神に等しい概念なのではないのだろうか。
お地蔵様の化身のひとつなのではないのだろうか。(寝言

我等ハードボイラーのコンバットレーション。
ヌードルを啜る男が居たら、そこは戦場だ。

ティファニーで朝食を、鉄剣タローで朝食を。
目覚めた瞬間からフルスロットルを要求される俺達は、
ハムとチーズをトーストに挟んで、頬張りながら駆け抜ける。

俺を馬鹿な奴だと罵るが良い、夢を追い続ける子供だと笑うが良い。
グーテンバーガーはもう失われたと言う現実から目を逸らし、
巻き戻せない時空の狭間に身を置いて、
天を仰ぎ嘆く俺は、井戸に落ちた哀れな一匹の蠍。
けれども、ハンバーガーの自動販売機は、今も此処にこうしてあるじゃないか。
コロンブスはインドを目指して、アメリカ大陸を発見したじゃないか。

五百円玉などと言うブルジョワの通貨など持ち合わせていない。

西部劇を髣髴とさせる傷跡、
ジョンウェイン、イーストウッドと肩を並べても様になる
自動販売機がこれ以外に在るだろうか?いや、ない。

ニキシー管。
0と1で構築された世界の銀色のアダムとイブが、
今もバーガーの焼き上がる時を刻む。

ハードボイルドな外観の機械から出てくる、
ポップな色使い、ファンシーなイラストの可愛い箱。
ハードボイルドな見た目とは裏腹に、中身は柔軟で優しい。
男の正しい姿が此処にある。

熱っぅい!!
手加減無しの問答無用。
時に火傷を負わす不器用な熱さも受け止められる
サウイフモノニ ワタシハナリタイ。
ちなみに、シノハラさんが過去経験したグーテンバーガーは
殺人的な熱さの外側と、中は凍ってシャリシャリと言う、
これまたハードボイルドなのかなんなのか訳わかんない代物でしたが、
それに比べたらこれは優秀も優秀、上等も上等ですから、
何も恐がらず安心して、買って食べて美味しい代物ですよ。

此処まで来てハシゴせずにいられようか。

百年待てます。

無愛想に「ボテッ」と出てくるトースト。それは西部劇のバーカウンター。
生憎うちにゃぁミルクは置いてないんだぜ坊や。

これはまさにカウボーイ達の「焚き火トースト」
まだらの焦げ目が苦い、ウドのコーヒーは苦い。

武蔵野で手繰るうどんも美味いものです。天ぷらも大きくて良い。
参考程度に聞いていただきたいのですが、
自動販売機のうどん、ラーメン、蕎麦は、
何故かおつゆの濃ゆいのが下に溜まっちゃっている事が多いです。
ですから、美味しく召し上がるためには一回汁をざっくり混ぜましょう。
シノハラさん、高知でそれを学びました。コインスナックプラザをよろしく(ステマ
コインスナックは学校だよ・・・酒は学校だよ・・・・

お店の右半分はこんな感じで

こういう事だそうです、ほー。

足を運んで良かった「鉄剣タロー」
現代の西部劇を生きる奴らに残されたオアシス。
いつの日か、自分も四国の11号線沿いに
コインスナック、オートパーラーを開きたい・・・
その名も「石鎚ジロー」←パクリ

きっと、グーテンバーガーはどこかで待っている、見つけられるのを待っている。
砂漠が美しいのは、
そのどこかにグーテンバーガーを隠しているからだよ。
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(嘘